第10章 5G/IoT/AIの最新動向の要点
ローカル5G、IoTの構成、機械学習とディープラーニング、Matterを整理

更新日 2026年10月26日 読む時間の目安 約5分
この記事の要点
  • 第10章は、最後の章で、5G・IoT・AI の最新の動向を扱います。5G の特長とローカル5G、IoT の仕組みと活用、機械学習とディープラーニング、プラットフォームまで出ます。
  • 超高速・超高信頼・超低遅延・多数同時接続、機械学習とディープラーニング、オープンプラットフォームと IoTサービスプラットフォームのように、似た言葉の違いが問われます。
  • 用語は「5G」「IoT の構成と活用」「AI」「プラットフォームと規格」の4つに分けると、覚えやすくなります。
この記事の目次
  1. この章で問われること
  2. 4つのまとまりと押さえる用語
  3. 取り違えやすい組み合わせ
  4. この章の勉強の進め方
  5. 第10章の問題を解いてみる
  6. よくある質問

この章で問われること

第10章「5G/IoT/AIの最新動向」は、この資格の最後の章です。第3章の移動通信の世代の話を受けて、5G の特長と使い方、IoT の仕組み、AI の基本を扱います。

本番の60問のうち、第10章からは6問前後と予想しています。もちこ道場の模擬試験(60問・60分)は、全10章の範囲から均等に出す形にしていて、第10章からは6問を出しています。試験全体の約10%にあたります。

もちこ道場の第10章の問題は50問です。本番と同じ4つの形式に分けると、次のようになります。

形式 問題数
穴埋め(1か所) 20問
穴埋め(組み合わせ) 10問
正しい記述を選ぶ 10問
誤った記述を選ぶ 10問

出てくる用語は、次の4つのまとまりに分けると整理しやすくなります。

第10章の用語の4つのまとまり 1. 5G 3つの要求条件・ローカル5G 2. IoTの構成と活用 デバイス・HEMS 3. AI 機械学習・ディープラーニング 4. プラットフォーム オープン・Matter
第10章の用語の4つのまとまり(もちこ道場のまとめ)

4つのまとまりと押さえる用語

1. 5G

用語 ひとことで
3つの要求条件 超高速、超高信頼・超低遅延、多数同時接続
超高信頼・超低遅延 遠隔地の機器をリアルタイムで正確に操作するための特長
下り最大20Gbps程度 5G の超高速通信。4G でも使われた OFDM 方式を採用し、28GHz帯などのミリ波帯も使う
提供開始 国内では2020年から移動体通信事業者がサービスを始めた
ローカル5G 企業や自治体などが、自らの建物内や敷地内に構築する自営の5G
他者の土地での利用 他者の建物や土地でローカル5Gを使うときは、当分の間、固定通信に限られる

2. IoT の構成と活用

用語 ひとことで
IoT もともとインターネットにつながらなかったモノが、センサや通信モジュールを備えてつながる
HEMS 家庭エネルギー管理システム。家電の消費電力や太陽光発電の状況を集める
eHealth IoT を活用し、ヘルスケアの情報・サービス・製品をオンラインで提供する
エナジーハーベスティング 振動、温度差、室内光などの周囲のエネルギーから電力を得る
IoTデバイス センサのデータを、通信ネットワーク経由でサーバ側に供給する端末
IoTゲートウェイ デバイスとサーバの間で、データの集計と送信、プロトコルの変換などを担う
アクチュエータ 電気信号などを機械的な動きに変換する駆動装置
RAM センサのデータを一時的に記憶するメモリ(アプリケーションはフラッシュメモリ)

3. AI

用語 ひとことで
機械学習 既知のデータを学習して、規則性やパターンから予測や異常検知を行う
学習済みモデル 学習フェーズで作られ、実行フェーズで現場に配置されて使われる
訓練データ 前処理を経て作られ、正解情報が付けられて学習器に入力されるデータ
ディープラーニング ニューラルネットワークを多層にして学習する。判断根拠が分かりにくい課題がある
特徴量 顔の輪郭や目、鼻、口のような、認識に必要な要素
MLOps 機械学習モデルの構築から配備までを自動化・迅速化する仕組み

4. プラットフォームと規格

用語 ひとことで
オープンプラットフォーム 通信方式や特定の通信会社に縛られず、共通のコンテンツやアプリが流通できる土台(Android、iOS)
IoTサービスプラットフォーム IoT システムの構築と運用をしやすくする(AWS IoT、Azure IoT、Lumada など)
Matter メーカーの異なる IoT デバイスを連携させるスマートホームの規格

取り違えやすい組み合わせ

選択肢には、同じまとまりの用語が並びます。次の組み合わせは、「何をするものか」を一言で言えるようにしておきます。

組み合わせ 見分け方
5G の3つの要求条件 超高速、超高信頼・超低遅延(遠隔の操作に向く)、多数同時接続
ローカル5Gと全国向け5G 企業や自治体が自分の敷地に作る自営か、移動体通信事業者の全国向けサービスか
IoTデバイスと IoTゲートウェイ センサのデータを供給する端末か、デバイスとサーバの間でデータやプロトコルを中継する機器か
センサとアクチュエータ 情報を取る側か、電気信号を機械的な動きに変える駆動装置か
機械学習とディープラーニング データから学習する技術か、ニューラルネットワークを多層にして特徴量も自動で抽出する技術か
訓練データと学習済みモデル 学習器に入力する正解情報付きのデータか、学習の結果できあがるモデルか
オープンプラットフォームと IoTサービスプラットフォーム 共通のコンテンツやアプリが流通する土台か、IoT の構築と運用を助けるものか

この章の勉強の進め方

  1. 4つのまとまりの名前を覚え、用語を見たら「どのまとまりの話か」を言えるようにします。
  2. 上の表の組み合わせを、何も見ずに一言で説明できるか確かめます。
  3. 問題を解いて、迷った用語をその日のうちに見直します。

ほかの章の要点は「記事の一覧」にまとめています。

第10章の問題を2問、解いてみる

もちこ道場の第10章の問題です。演習画面と同じ解説(図解・選択肢ごとの解説)を付けています。

問1

携帯電話会社が提供する全国向けの通信サービスとは別に、企業や自治体が自らの敷地内や建物内に限定して独自の5G通信網を構築する仕組みを1と呼びます。

答えと解説を見る

正解は 1(ローカル5G)です。

【概要】

ローカル5Gは、全国向け5Gサービスとは別に、企業や自治体などが自らの建物内や敷地内でスポット的に構築して利用する自営の5Gシステムである。

【図解】実験的機能

ローカル5G(自営の5G) ローカル5G(自営の5G)

図解は実験的機能です。内容を簡略化しているため、公式テキストの記載と異なることがあります。

【各選択肢の解説】

  • 1. ローカル5G正解あなたの解答 ローカル5Gは、地域や産業の個別ニーズに応じて、企業や自治体が自己の建物内や土地内に柔軟に構築する5Gシステムである。
  • 2. パブリック5Gあなたの解答 パブリック5Gは、移動体通信事業者が全国規模で提供する公衆向けの5Gサービスを指す呼び方であり、自営の網ではない。
  • 3. Wi-Fi 6あなたの解答 Wi-Fi 6は、無線LAN規格の世代を表す呼び名であり、無線局免許に基づいて運用する5Gシステムではない。
  • 4. フェムトセルあなたの解答 フェムトセルは、狭い範囲をカバーする小型の基地局を指す語であり、企業や自治体が構築する5Gの仕組みの名称ではない。

問2

家電や自動車、防犯カメラなど、これまでインターネットに接続されていなかった「モノ」に通信機能を持たせ、ネットワークを介してデータをやり取りする仕組み全般を1と呼びます。

答えと解説を見る

正解は 4(IoT)です。

【概要】

IoTは、家電や自動車など元来インターネットにつながらなかったモノがセンサや通信モジュールを備えて接続され、モノ同士が通信できる状態や、それを可能にする技術全般を指す。

【図解】実験的機能

IoTとM2Mの違い IoTとM2Mの違い

図解は実験的機能です。内容を簡略化しているため、公式テキストの記載と異なることがあります。

【各選択肢の解説】

  • 1. MNOあなたの解答 MNOは、自ら無線網を持って移動通信サービスを提供する移動体通信事業者を指す語であり、モノをつなぐ仕組みの名称ではない。
  • 2. M2Mあなたの解答 M2Mは、機械同士がネットワーク経由で情報を交換し自律的に制御などを行うことであり、IoTに包含される概念とされる。
  • 3. HEMSあなたの解答 HEMSは、家庭内の消費電力などを収集して管理するIoTの応用事例の一つであり、仕組み全般を指す語ではない。
  • 4. IoT正解あなたの解答 IoTは、身の回りのあらゆるモノがネットにつながり相互に通信できる状態や、それを実現する技術全般を指す。
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よくある質問

第10章はどの章とつながっていますか?

第3章で移動通信の仕組みと世代、第9章で法制度を扱いました。第10章はそれらの先にある 5G・IoT・AI の動向を扱う、最後の章です。

ローカル5Gは誰が使えますか?

企業や自治体などが、自らの建物内や敷地内に構築する自営の5Gシステムです。免許は建物や土地の所有者などが申請し、移動体通信事業者は取得できません。

機械学習とディープラーニングは何が違いますか?

機械学習は、既知のデータを学習して未知のデータの予測や異常検知を行う技術です。ディープラーニングは、脳の神経回路をまねたニューラルネットワークを多層にして学習する技術で、判断に必要な特徴量を自動で抽出できます。

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出典・注記

出題範囲は、2026年10月26日にMCPC の公式ページで確認しました。用語の説明は、もちこ道場の問題と解説をもとにまとめたものです。

  1. スマートフォン・モバイル実務検定(MCPC 公式)