第1章 「スマートフォン・モバイル」を知ろう!の要点
MVNO、MNP、パケット通信、位置登録を整理
- 第1章は、スマートフォン・モバイルの土台になる言葉の章です。通信会社の種類、電話番号と特番、パケット通信、位置登録とハンドオーバ、端末の移り変わりが出ます。
- MNO・MVNO・MVNE、位置登録とハンドオーバ、回線交換とパケット通信のように、似た言葉の違いが問われます。
- 用語は「事業者と制度」「通信の方式と移動」「SIMと番号」「端末と歴史」の4つに分けると、覚えやすくなります。
この章で問われること
第1章「「スマートフォン・モバイル」を知ろう!」は、スマートフォン・モバイルに関する最初の土台になる言葉を扱います。通信会社の種類、電話番号、パケット通信、端末の移り変わりを、ひと通り見渡す章です。
本番の60問のうち、第1章からは6問前後と予想しています。もちこ道場の模擬試験(60問・60分)は、全10章の範囲から均等に出す形にしていて、第1章からは6問を出しています。試験全体の約10%にあたります。
もちこ道場の第1章の問題は50問です。本番と同じ4つの形式に分けると、次のようになります。
| 形式 | 問題数 |
|---|---|
| 穴埋め(1か所) | 20問 |
| 穴埋め(組み合わせ) | 10問 |
| 正しい記述を選ぶ | 10問 |
| 誤った記述を選ぶ | 10問 |
出てくる用語は、次の4つのまとまりに分けると整理しやすくなります。
4つのまとまりと押さえる用語
1. 事業者と制度
| 用語 | ひとことで |
|---|---|
| MNO | 自社で通信設備を持つ移動体通信会社。総務省から免許を受ける必要がある |
| MVNO | MNO から設備を借りて、独自のサービスを提供する事業者 |
| MVNE | MVNO に代わって、課金・サポート・システム運用などを行う支援会社 |
| MNP | 会社を変えても、電話番号をそのまま使える制度 |
2. 通信方式と移動の制御
| 用語 | ひとことで |
|---|---|
| 回線交換 | 通信のあいだ回線を占有する方式。通話品質が安定し、主に音声に使う |
| パケット通信 | 情報を小さな単位に分けて送る方式。回線を共有でき、通常はデータ量で課金される |
| 位置登録 | 待ち受け中の端末が、位置登録エリアの変化をネットワークに知らせる |
| 位置登録エリア | 複数のセルをまとめた、位置を登録する単位 |
| ハンドオーバ | 通話中に、電波の強さをもとにつながる基地局を切り替える |
3. SIM と電話番号
| 用語 | ひとことで |
|---|---|
| SIMカード | 電話番号などの加入者情報を記録した IC カード |
| eSIM | 端末に組み込まれた SIM。遠隔で書き換えられ、カードを入れ替えずに事業者を変えられる |
| 020 と 0200 | M2M 通信等専用の番号帯。ひっ迫を受け、14桁の 0200 が創設された |
| 050 | IP電話の番号帯 |
| 010 と 81 | 日本の国際電話識別番号(010)と国番号(81) |
| 特番 | 1から始まる3桁の特殊番号。118 は海上の緊急通報、171 は災害用伝言ダイヤル |
国際電話は、国際電話識別番号、相手先の国番号、国内電話番号の順にダイヤルします。
4. 端末とサービスの移り変わり
| 用語 | ひとことで |
|---|---|
| おサイフケータイ | FeliCa を搭載し、電子マネーなどが使える携帯電話 |
| 着うたフル | 着信メロディのダウンロードから発展した、楽曲ダウンロードサービス |
| LTE-Advanced | LTE を高度化した、第4世代の方式 |
| 高齢者向け・児童向け機種 | 文字を大きくした機種、通話やメールに用途を絞った機種 |
| 5G | 超高速・大容量の方式。IoT などでの活用が期待される |
取り違えやすい組み合わせ
選択肢には、似た言葉が並びます。次の組み合わせは、「何をする側か」を一言で言えるようにしておきます。
| 組み合わせ | 見分け方 |
|---|---|
| MNO・MVNO・MVNE | 設備を持つ(MNO)か、借りてサービスを出す(MVNO)か、MVNO を支える(MVNE)か |
| 位置登録とハンドオーバ | 待ち受け中か、通話中か |
| 回線交換とパケット通信 | 回線を占有する(主に音声)か、共有してデータ量で課金するか |
| SIMカードと eSIM | 差し込む IC カードか、端末に組み込まれ遠隔で書き換えられるものか |
| 020 と 050 | M2M 通信等専用か、IP電話か |
| 118・171・157 | 海上の緊急通報、災害用伝言ダイヤル、問合せ用の特番(会社ごとに異なる場合がある) |
この章の勉強の進め方
- 4つのまとまりの名前を覚え、用語を見たら「どのまとまりの話か」を言えるようにします。
- 上の表の組み合わせを、何も見ずに一言で説明できるか確かめます。
- 問題を解いて、迷った用語をその日のうちに見直します。
ほかの章の要点は「記事の一覧」にまとめています。
第1章の問題を2問、解いてみる
もちこ道場の第1章(無料体験)の問題です。演習画面と同じ解説(図解・選択肢ごとの解説)を付けています。
問1
自社で大規模な通信設備を持たず、既存の移動体通信会社(MNO)からネットワーク設備を借り受けて独自の通信サービスを提供する事業者を1と呼ぶ。
答えと解説を見る
正解は 2(MVNO)です。
【概要】
MVNOは、既存の移動体通信会社(MNO)から通信設備を借り受けて独自のサービスを提供する事業者であり、仮想移動体通信事業者とも呼ばれる。
【図解】実験的機能
図解は実験的機能です。内容を簡略化しているため、公式テキストの記載と異なることがあります。
【各選択肢の解説】
- 1. MVNEあなたの解答 MVNEは、MVNOに代わって課金処理やユーザサポートなどを担う支援会社であり、通信サービスを提供する事業者そのものではない。
- 2. MVNO正解あなたの解答 MVNOは、MNOのネットワーク設備を借りて自社のサービスとして通信を提供する事業者であり、問題文に合致する。
- 3. MNPあなたの解答 MNPは、電話番号を変えずに契約先の移動体通信会社を変更できる制度であり、事業者の種別を表す語ではない。
- 4. MNOあなたの解答 MNOは、基地局などの通信設備を自社で保有し総務省の免許を受けて事業を営む会社であり、設備を借りる側ではない。
問2
携帯電話が移動しても電話の着信を受けられるのは、端末が常に付近の基地局と通信を行い、自身のいるエリアが変わった際にネットワーク上のデータベースへ自身の居場所を通知して情報を更新しているためである。この仕組みを1と呼ぶ。
答えと解説を見る
正解は 3(位置登録)です。
【概要】
位置登録は、端末が基地局から知らされる位置登録エリアの変化をネットワークへ通知し、データベース上の位置情報を更新させる仕組みである。これにより着信先のおおよその居場所が分かる。
【図解】実験的機能
図解は実験的機能です。内容を簡略化しているため、公式テキストの記載と異なることがあります。
【各選択肢の解説】
- 1. ハンドオーバあなたの解答 ハンドオーバは、通話中の移動で適切な基地局が変わったときに接続先を切り替える仕組みであり、居場所の登録ではない。
- 2. ローミングあなたの解答 ローミングは、契約先とは別の移動体通信会社の設備を使って通話・通信することであり、居場所を通知する仕組みではない。
- 3. 位置登録正解あなたの解答 位置登録は、自分の居る位置登録エリアが変わったことを端末がネットワークへ知らせ、位置情報を更新させる仕組みである。
- 4. キャリアアグリゲーションあなたの解答 キャリアアグリゲーションは、複数の周波数帯を束ねて通信を高速化する技術であり、端末の居場所を把握する仕組みではない。
第1章の50問は、登録なしでそのまま解けます。解説と図解も同じ形で付いています。
よくある質問
第1章はどの章とつながっていますか?
第2章でサービス(通話・メール・SNS など)、第3章で通信・通話の仕組みを詳しく扱います。第1章で事業者や位置登録などの基本の言葉をそろえておくと、第3章が読みやすくなります。
MNO と MVNO は何が違いますか?
MNO は自社で通信設備を持ち、総務省から免許を受ける事業者です。MVNO は MNO から設備を借りて独自のサービスを出す事業者で、自社で大規模な設備を持たない分、創設や運用の負担が軽くなります。
位置登録とハンドオーバは何が違いますか?
位置登録は、待ち受け中の端末が自分のいる位置登録エリアの変化をネットワークに知らせる仕組みです。ハンドオーバは、通話中に電波の強さをもとに、つながる基地局を切り替える仕組みです。
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出題範囲は、2026年10月26日にMCPC の公式ページで確認しました。用語の説明は、もちこ道場の問題と解説をもとにまとめたものです。