第4章 インターネットの基礎と接続の要点
ISP、IPアドレス、メールのプロトコル、クラウドを整理
- 第4章は、モバイル機器がインターネットにつながる仕組みの章です。ISP と接続の設定、IPアドレスとプロトコル、メールの送受信、WWW とクラウドまで出ます。
- グローバルとプライベートのIPアドレス、POP3 と IMAP4、パブリックとプライベートのクラウドのように、対になる用語の違いが問われます。
- 用語は「ISPと接続」「IPとプロトコル」「メールの方式」「WWWとクラウド」の4つに分けると、覚えやすくなります。
この章で問われること
第4章「インターネットの基礎と接続」は、モバイル機器がインターネットにつながるときの仕組みと言葉を扱います。無線の区間は第3章、機器の構造は第5章です。
本番の60問のうち、第4章からは6問前後と予想しています。もちこ道場の模擬試験(60問・60分)は、全10章の範囲から均等に出す形にしていて、第4章からは6問を出しています。試験全体の約10%にあたります。
もちこ道場の第4章の問題は50問です。本番と同じ4つの形式に分けると、次のようになります。
| 形式 | 問題数 |
|---|---|
| 穴埋め(1か所) | 20問 |
| 穴埋め(組み合わせ) | 10問 |
| 正しい記述を選ぶ | 10問 |
| 誤った記述を選ぶ | 10問 |
出てくる用語は、次の4つのまとまりに分けると整理しやすくなります。
4つのまとまりと押さえる用語
1. ISP と接続
| 用語 | ひとことで |
|---|---|
| ISP | インターネットと機器の接続を仲介する事業者 |
| ユーザアカウント | ユーザ名・パスワードなどの認証情報と、DNSサーバやメールサーバなどの接続先の情報 |
| APN | 携帯電話会社の ISP に接続するために、端末へ設定する名前 |
| テザリング | スマートフォンをデータ通信専用端末のようにパソコンへつないで使う |
| モバイルワイヤレスルータ | 無線LANなどでパソコンとつなぎ、LTE や 5G で移動体通信のネットワークに接続する |
2. IP とプロトコル
| 用語 | ひとことで |
|---|---|
| IPアドレス | ネットワーク上の機器を識別する番号 |
| グローバルIPアドレス | 外部のインターネットと直接やりとりできる、重複のないアドレス |
| プライベートIPアドレス | LAN の中で機器を見分けるため、自由に割り当てるアドレス |
| IPv6 | IP のバージョン6。アドレスの不足など、バージョン4の問題点を解決する |
| DHCP | 端末がつながったとき、IPアドレスを自動で割り当てる |
| TCP | パケットを正確に運ぶ。IP と一緒に TCP/IP として広く使われる |
3. メールの方式
| 用語 | ひとことで |
|---|---|
| SMTP | メールの転送(送信)に使う。送信メールサーバは、ユーザ認証などで利用者を限る |
| POP3 | メールボックスのメールを一括で受信する |
| IMAP4 | ヘッダを見て、必要なメールを選んで受信できる。モバイルに向く |
4. WWW とクラウド
| 用語 | ひとことで |
|---|---|
| WWW | ハイパーテキストで文書を公開する仕組み |
| HTTP | Web サイトと Web ブラウザの間の通信に使うプロトコル |
| クラウドコンピューティング | 多数のコンピュータが提供するサービスを、端末から使う形態 |
| パブリッククラウド | インターネット経由で誰もが使える提供形態 |
| プライベートクラウド | 特定の団体や社内で使う提供形態 |
| ライフログ | 自分の生活の記録を残すこと |
クラウドはデータが端末の外にあるため故障に強い一方、ネットワークに接続できなければ使えません。機密情報も扱うため、アクセス権の管理にも配慮が要ります。
取り違えやすい組み合わせ
選択肢には、同じまとまりの用語が並びます。次の組み合わせは、「何が違うか」を一言で言えるようにしておきます。
| 組み合わせ | 見分け方 |
|---|---|
| グローバルとプライベートのIPアドレス | 外部と直接やりとりできるか、LAN 内で自由に割り当てるか |
| SMTP と POP3・IMAP4 | メールを送る(SMTP)か、受け取る(POP3・IMAP4)か |
| POP3 と IMAP4 | 一括で受信する(POP3)か、ヘッダを見て選んで受信する(IMAP4)か |
| パブリッククラウドとプライベートクラウド | 誰でも使えるか、特定の団体や社内向けか |
| ISP と APN | 接続を仲介する事業者か、その ISP に接続するために端末へ設定する名前か |
| DHCP と DNSサーバアドレス | IPアドレスを自動で割り当てる仕組みか、ユーザアカウント情報の一つの接続先サーバの情報か |
この章の勉強の進め方
- 4つのまとまりの名前を覚え、用語を見たら「どのまとまりの話か」を言えるようにします。
- 上の表の組み合わせを、何も見ずに一言で説明できるか確かめます。
- 問題を解いて、迷った用語をその日のうちに見直します。
ほかの章の要点は「記事の一覧」にまとめています。
第4章の問題を2問、解いてみる
もちこ道場の第4章の問題です。演習画面と同じ解説(図解・選択肢ごとの解説)を付けています。
問1
家庭内の複数の機器をインターネットに繋ぎたいと相談された際の設定において、家庭内ネットワーク(LAN)に接続された各機器を識別するために割り当てられるローカルなIPアドレスを1と呼ぶ。
答えと解説を見る
正解は 2(プライベートIPアドレス)です。
【概要】
LANの中で機器を見分けるために使う、自由に割り当て可能なローカルなIPアドレスをプライベートIPアドレスという。外部と通信する際はグローバルIPアドレスに置き換えられる。
【図解】実験的機能
図解は実験的機能です。内容を簡略化しているため、公式テキストの記載と異なることがあります。
【各選択肢の解説】
- 1. グローバルIPアドレスあなたの解答 グローバルIPアドレスはインターネットに直接つながる機器に重複なく割り当てるもので、LAN内のアドレスではない。
- 2. プライベートIPアドレス正解あなたの解答 プライベートIPアドレスはLAN内の機器を識別するもので、LANが異なれば重複して使えるため正しい。
- 3. MACアドレスあなたの解答 MACアドレスは一般に通信機器ごとに付けられた固有の識別番号であり、LAN向けのIPアドレスの呼び名ではない。
- 4. メールアドレスあなたの解答 メールアドレスはISPなどが発行するEメール用のアカウントであり、機器を識別するIPアドレスではない。
問2
「スマートフォンとパソコンの両方で同じメールを確認したい」というお客様には、メールのヘッダのみを参照して選択受信が可能であり、モバイル環境でサーバ上のメールボックスを同期管理しやすい1という通信ルール(プロトコル)を用いた設定をご案内するとよい。
答えと解説を見る
正解は 1(IMAP4)です。
【概要】
IMAP4はメールのヘッダだけを見て必要なメールを選んで受信できるプロトコルである。選択受信ができるため、モバイル環境に向いている。
【図解】実験的機能
図解は実験的機能です。内容を簡略化しているため、公式テキストの記載と異なることがあります。
【各選択肢の解説】
- 1. IMAP4正解あなたの解答 IMAP4はヘッダを参照して必要なものだけを受信でき、モバイル環境に適するため正しい。
- 2. SMTPあなたの解答 SMTPはEメールの転送(送信)に使うプロトコルであり、メールボックスからの受信を担うものではない。
- 3. POP3あなたの解答 POP3はメールボックスのメールをまとめて受信する方式であり、ヘッダを見て選択受信する方式ではない。
- 4. HTTPあなたの解答 HTTPはWebサイトとWebブラウザの間のやりとりに使うプロトコルであり、メール受信用ではない。
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よくある質問
第4章はどの章とつながっていますか?
第3章で無線の通信方式や回線を扱い、第4章でその先のインターネットの仕組みを扱います。第5章はモバイル機器そのものの構造です。
POP3 と IMAP4 は何が違いますか?
POP3 はメールボックスのメールを一括で受信する方式、IMAP4 はヘッダを見て必要なメールを選んで受信できる方式です。選択受信ができる IMAP4 は、モバイル環境に向いています。
スマートフォンでは ISP を別に契約する必要がありますか?
スマートフォン単体での利用では、移動体通信会社自身が ISP に当たる接続サービスを提供しているため、別に指定する必要はありません。
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出題範囲は、2026年10月26日にMCPC の公式ページで確認しました。用語の説明は、もちこ道場の問題と解説をもとにまとめたものです。