第6章 モバイル端末のソフトウェアの要点
ミドルウェア、ネイティブアプリ、画像・動画の形式を整理
- 第6章は、端末の上で動くソフトウェアの章です。OS とミドルウェア、アプリの種類、文字入力、画像・動画のフォーマットまで出ます。
- ネイティブアプリと Webアプリ、可逆圧縮と非可逆圧縮、BMP・JPEG・GIF・PNGのように、対になる用語の違いが問われます。
- 用語は「OSとソフトの構成」「アプリ」「文字入力」「画像・動画の形式」の4つに分けると、覚えやすくなります。
この章で問われること
第6章「モバイル端末のソフトウェア」は、スマートフォンなどの上で動くOS・アプリ・データ形式を扱います。ハードウェアは第5章、ソフトウェアで提供されるコンテンツは第7章です。
本番の60問のうち、第6章からは6問前後と予想しています。もちこ道場の模擬試験(60問・60分)は、全10章の範囲から均等に出す形にしていて、第6章からは6問を出しています。試験全体の約10%にあたります。
もちこ道場の第6章の問題は50問です。本番と同じ4つの形式に分けると、次のようになります。
| 形式 | 問題数 |
|---|---|
| 穴埋め(1か所) | 20問 |
| 穴埋め(組み合わせ) | 10問 |
| 正しい記述を選ぶ | 10問 |
| 誤った記述を選ぶ | 10問 |
出てくる用語は、次の4つのまとまりに分けると整理しやすくなります。
4つのまとまりと押さえる用語
1. OS とソフトウェアの構成
| 用語 | ひとことで |
|---|---|
| ソフトウェアの3種類 | OS、ミドルウェア、アプリケーション |
| ミドルウェア | OS にない機能を複数のアプリに提供し、アプリと OS をつなぐ |
| タスク管理 | 実行中の複数のアプリの優先度を OS が管理する |
| アプリケーションプロセッサ | アプリ関連の処理を、通信制御用とは別に受け持つ |
| ベースバンドチップ | 通信の制御を受け持つチップ |
| Android と iOS | Android は Google のオープンソースの OS、iOS は Apple が自社製品向けに開発した OS |
| ART | Android 5.0以降のアプリ実行環境。よく使う部分を事前にネイティブコード化する |
| Cocoa Touch | iOS のフレームワークで最も基本的な機能群。画面の操作や表示を実現する |
2. アプリ
| 用語 | ひとことで |
|---|---|
| ネイティブアプリ | 端末にダウンロードして動かす。CPU が解釈できるコードで、性能を引き出せる |
| Webアプリ | HTML5 や JavaScript などで作り、Webサーバ上で動いてブラウザから使う |
| JavaScript | HTML に埋め込み、文字や画像に動きを持たせるスクリプト言語 |
| 内蔵アプリ | ブラウザ、メーラー、ビューワ、プレイヤーなど |
| ドキュメントビューワ | パソコンで作った文書ファイルを表示する |
3. 文字入力
| 用語 | ひとことで |
|---|---|
| フリック入力 | あ段のキーに触れたまま、目的の文字の方向へ指を弾く |
| トグル入力 | キーを押した回数で文字を切り替える。フィーチャーフォンと同じ仕組み |
| 予測文字変換 | わずかな文字から候補を推測して表示し、入力を減らす |
| Siri | iPhone の音声認識の機能。ネットワーク経由でクラウドと通信する |
4. 画像・動画のフォーマット
| 用語 | ひとことで |
|---|---|
| 可逆圧縮・非可逆圧縮 | 完全に復元できる圧縮と、できない圧縮 |
| BMP | 圧縮しない。劣化しないが、フルカラーではファイルが非常に大きい |
| JPEG | 非可逆圧縮の形式 |
| GIF | 色数を256種類に制限する可逆圧縮。写真やグラデーションには向かない |
| PNG | 色数の制限がない可逆圧縮。線画やイラストに向く |
| WebP・HEIF | WebP は Google の形式で読み込みを速くする目的。HEIF は JPEG の約2倍の効率で圧縮する |
| MP4 | MPEG-4 の Part14 で定められた動画フォーマット。映像と音声をまとめて格納する |
取り違えやすい組み合わせ
選択肢には、同じまとまりの用語が並びます。次の組み合わせは、「どこが違うか」を一言で言えるようにしておきます。
| 組み合わせ | 見分け方 |
|---|---|
| ネイティブアプリと Webアプリ | 端末に入れて動かすか、Webサーバ上で動いてブラウザから使うか |
| 可逆圧縮と非可逆圧縮 | 完全に復元できるか、できないか |
| BMP・GIF・PNG・JPEG | 無圧縮(BMP)、256色の可逆(GIF)、色数制限なしの可逆(PNG)、非可逆(JPEG) |
| フリック入力とトグル入力 | 指を弾いて入力するか、押した回数で切り替えるか |
| アプリケーションプロセッサとベースバンドチップ | アプリ関連の処理か、通信の制御か |
| ミドルウェアと OS | OS にない機能をアプリに提供して OS とつなぐか、基本ソフトウェアか |
この章の勉強の進め方
- 4つのまとまりの名前を覚え、用語を見たら「どのまとまりの話か」を言えるようにします。
- 上の表の組み合わせを、何も見ずに一言で説明できるか確かめます。
- 問題を解いて、迷った用語をその日のうちに見直します。
ほかの章の要点は「記事の一覧」にまとめています。
第6章の問題を2問、解いてみる
もちこ道場の第6章の問題です。演習画面と同じ解説(図解・選択肢ごとの解説)を付けています。
問1
モバイル端末におけるソフトウェア構成の中で、OSが備えていない音声処理や通信制御などの機能を複数のアプリケーションへ提供して、OSとアプリケーションの間を取り持つ橋渡しのような役割を担うソフトウェアを1といいます。
答えと解説を見る
正解は 1(ミドルウェア)です。
【概要】
ミドルウェアは、OSに備わっていない機能を複数のアプリに提供し、アプリとOSをつなぐ役割を担うソフトウェアである。音声・画像処理や通信制御などを担う。
【図解】実験的機能
図解は実験的機能です。内容を簡略化しているため、公式テキストの記載と異なることがあります。
【各選択肢の解説】
- 1. ミドルウェア正解あなたの解答 ミドルウェアは、OSにない音声処理や通信制御などの機能をアプリへ提供し、OSとアプリの仲立ちをするため空欄(1)に当てはまる。
- 2. ベースバンドチップあなたの解答 ベースバンドチップは、通信制御用のプロセッサの別名であるハードウェアであり、OSとアプリを仲介するソフトウェアではない。
- 3. カーネルあなたの解答 カーネルは、タスク管理などの基本機能を実装したOSの中核部分であり、OSにない機能を補うソフトウェアではない。
- 4. プラットフォームあなたの解答 プラットフォームは、OSとミドルウェアが連携して作るアプリの実行環境全体を指し、仲介役のソフトウェア単体の名称ではない。
問2
画像フォーマットには様々な種類がありますが、色数の制限がなく、イラストやマンガのような境界がはっきりした単純な画像を扱うのに向いており、元の画質を劣化させずに保存できる可逆圧縮方式の代表的な形式は1です。
答えと解説を見る
正解は 2(PNG)です。
【概要】
PNGは、色数の制限がない可逆圧縮方式の画像フォーマットである。線画のような単純な画像ほど圧縮率が高くなり、イラストやマンガの保存に向いている。
【図解】実験的機能
図解は実験的機能です。内容を簡略化しているため、公式テキストの記載と異なることがあります。
【各選択肢の解説】
- 1. BMPあなたの解答 BMPは、画像情報をピクセルごとに無圧縮で保存する形式であり、可逆圧縮でデータ量を減らす形式ではないため本問に合わない。
- 2. PNG正解あなたの解答 PNGは、色数に制限がなく線画を劣化なく保存できる可逆圧縮方式であり、イラストやマンガに向くため空欄(1)に当てはまる。
- 3. JPEGあなたの解答 JPEGは、写真向けに策定された非可逆圧縮方式であり、画質を劣化させずに保存する可逆圧縮の形式ではない。
- 4. WebPあなたの解答 WebPは、Webサイトの読み込みを速くする目的で開発された形式であり、線画向けの代表的な可逆圧縮形式として挙げられるものではない。
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よくある質問
第6章はどの章とつながっていますか?
第5章で端末のハードウェアを扱い、第6章でその上で動くソフトウェアを扱います。第7章はソフトウェアで提供されるコンテンツやサービスの特徴です。
可逆圧縮と非可逆圧縮は何が違いますか?
可逆圧縮は元のデータを完全に復元できる方式、非可逆圧縮は色数を減らしたり目立たない部分を簡略化したりするため、完全には復元できない方式です。
ネイティブアプリと Webアプリは何が違いますか?
ネイティブアプリは端末にダウンロードして動かし、実行環境は OS ごとに異なります。Webアプリは Webサーバ上で動き、ブラウザから使います。
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出題範囲は、2026年10月26日にMCPC の公式ページで確認しました。用語の説明は、もちこ道場の問題と解説をもとにまとめたものです。